一目置かれる立ち振る舞いには、第一印象の優雅さ
立ち振る舞いをボディランゲジーと英訳すると、第一印象は、まさに、その立ち振る舞いであり、ボディランゲジーに注目することになります。そして、このボディランゲジーは、明らかに外見とは違います。というのも、外見は着飾った品物、例えば、アクセサリーや衣装などから経済的背景を垣間見ることができても、当人の内面までは掴み取ることはできません。
ところが、立ち振る舞い―ボディランゲジーからは、その人なりの表情・表現が発露されます。そして、外見はいかようにもコントロールできますが、ボディランゲジーはそう簡単にはいきません。
それ故、第一印象は外見ではなく、立ち振る舞い―ボディランゲジーのパフォーマンスが注目され、それに付随する内容は、外見にはないはるかに優れたものがあります。
そして、そこで測られるのが優雅さにつながる教養です。例えば、一目置かれる立ち振る舞いが出来る人は、注目を浴びたがることはないし、常識に欠けるような行動をとることもありません。さらに、場をわきまえるような視点で人に接触が出来る。如実には出さないが、常に他の人がどう思うかを考えている。
このようなことを出来る人が、一目置かれる立ち振る舞いが出来る人なのです。
一目置かれる立ち振る舞いには、言葉を超える話し方があります
話し方もボディランゲジーの一部と考えられますが、これが一目置かれる立ち振る舞いのポイントになります。言葉は内容そのものを確かに伝えますが、そこに、言葉を発する人の感情や声の調子、ニュアンスなどがあってこそ、言葉だけにはないコミュニケーションが出来るのです。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、言葉だけではその背後にある人の思いや感情を、言葉の端端から、そして行間から探ることができます。例えば、口調に元気さがない、伏し目がちである、時々、ため息をついているなど、その人の態度、口調を見ただけで、何か心配事があるのではないかと、細かい神経を配るのに触れると、ああ、何でこんなことまでに心配りができるのだろうと感嘆するものです。そして、それをごく自然に実践できるところが、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人の真骨頂なのです。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、聞く耳を持っています
結構ご自分の周囲の中に、相手の間違いに対して、一々揚げ足を取るように指摘したがる人がいるのに出会ったことがあると思いますが、これは不安の裏返しで、相手をけなすことで自分の優位性を誇示しようとしています。嫌味なやつですよね。
ところが、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、そういう態度はとりません。仮に間違いを指摘する時は優位性ではなくて、心底から相手のことを思って指摘をします。そのような態度が相手を和ませ、何でも相談できる人、話したくなる人との評価が定まります。
これは偏に、相手の言うことに聞く耳を持っているからです。そして、信頼関係を築くことができているからです。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、一人称は使わないし自慢話をしません
話の真っ最中に、突然話題を自分好みに変える人にあったことありませんか。それから、理由も分からずに自慢話を始める人、こんな場面に出会ったこともありませんか。
こういう人は、結構同じことを何回もいう習性があって、聞いているほうは、またかと、いい加減にしてくれと思うのですが、言っている本人はまったく気が付いていないから、困ったものです。
ところが、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、場を心得ているので話題の展開に気配りをしつつ、自分に関する話はしないし、自慢話も無意味にはしないものです。それに、いつでも、どこにいても、リラックスしています。
一目置かれる立ち振る舞いと仕事に対する姿勢
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人の背景には、多くの人々からの信頼があります。なぜなら、彼らには有言実行があるからです。仕事を引き受けるときに、できないこと、無理なことの約束は決してしない態度を持って、ことに当たっているので、相手の人は安心して仕事を任せることができます。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は仕事をする際に、他人を尊重し、相手が何を欲しているかを常に考えています。ここで重要なことは、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は自分の欲求ではなく、相手がして欲しい事柄に目を向け、話に耳を貸します。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、例えば、プレゼンテーション資料の作成にあたり、最後の最後までチェックを怠りません。得意先への企画提案に際して、不十分な言葉遣いや、校正ミスによる誤字、脱字があった場合、それだけでプレゼンテーション資料の信頼性が損なわれてしまいます。一度疑われたものを回復するには、それ以上の時間がかかるもので、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は、そうならないように最後のチェックをすべく時間をしっかりと取ります。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は準備を怠りません。そして、物事を慎重に考えています。仕事に取り掛かる前に、情報、段取り、アウトプットのイメージを想定して仕事を進めます。
仕事の成果を知っている人は、用意周到に準備されたからこそ、このような結果が導き出されたと理解すると同時に、慎重な態度でことに当たったことを評価します。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人の特徴として、チームで仕事をしている場合、功績を独り占めしません。それよりも、功績は他の人に譲る特性を持ち合わせています。
その裏側には、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人の仕事の進め方、チーム力の貢献度をよくわかっている、功績を分かち合うことで、誰ものモチベーションがアップし、次の仕事に好影響をもたらすことを知っているからです。
一目置かれる立ち振る舞いの出来る人は仕事に対して、プロ意識に徹しています。そして、それに必要な、決断力、困難に立ち向かう熱意、さらに言えば、想像力に富んでいる、加えて、具体化する能力に溢れていることなどに対しての、行動力、責任力を持っています。しかも、それを誇張した態度をとらずに、自然に行なうところが、一目置かれる立ち振る舞いの出来る人のすごい一面を現わしています。
いかがでしたか。一目置かれる立ち振る舞いや仕事に対する姿勢は、一長一短に出来ることではありません。ベースになるポイントは信頼です。一つひとつ積み重ねて、相手のことをおもう思いやりがプラスされれば、必然的に、あなたは一目置かれる立ち振る舞いの出来る人になり、その延長線上にある、具体的な仕事の成果が、あなたの仕事に対する姿勢を見せることになるでしょう。
あなたは変わることができます。今、決心して、行動をすればの話です。