最近、テレビCMなどでも話題の格安SIMは、月額1,600円程度で利用することができます。そのため、大手キャリアを利用している場合、大幅に料金を節約することができます。しかし、MVNO(携帯電話回線を他の通信事業者から借り受け、独自のサービスをくわえて提供する企業)によっては利用できなくなるサービスなどもあるため、現在の利用状況を踏まえた上で導入を検討しましょう。
キャリアプランと格安SIMの比較
BIG SIMのミニマムスタートプラン 音声通話機能付きの場合。通話をほとんどしないのなら、格安SIMのほうが、毎月、約5,000円も割安になります。
|
ドコモ |
BIG SIM |
基本料金 |
2,700円 |
700円 |
インターネット接続料 |
300円 |
- |
データ定額プラン(2G) |
3,500円/月 |
900円 |
通話料 |
- |
20円/30秒〜 |
月額 |
6,500円 |
1,600円〜 |
1. 格安SIMのほとんどはドコモの通信網を利用している
MVNOの多くは、ドコモの通信回線を利用していますので、ドコモのスマートフォンであれば、ほとんどのMVNOを利用することができます。
2. SIMフリー端末などが必要になる
格安SIMは、SIMロックフリーであれば、ほとんどのスマートフォンで利用することができます。ドコモのスマートフォンを持っていない場合、SIMフリーの端末を用意する必要があります。
MVNOによっては、端末とセットで契約するプランも用意されてますので、機種に指定がなければ、こういった契約プランを利用するのも良いかと思います。
3. 機種にあったSIMカードのサイズを選ぶ
SIMカードには、大きいものから「標準SIM」「マイクロSIM」「ナノSIM」の3サイズがあり、機種によって対応するSIMが異なります。
使用する機種のSIMサイズを事前に必ず確認して購入するようにしましょう。
4. キャリアメールやキャリア決済などは利用できない
格安SIMに移行すると、キャリアが提供するサービスが利用できなくなります。キャリア決済や迷惑メール対策、@docomo.ne.jp のようなキャリアメールはすべて利用できないので、注意しましょう。
また、LINEの年齢認証も利用できなくなります。※ 年齢認証ができないとID検索機能を使うことができません。
5. MVNOによっては利用できないサービスがある
MVNOによっては、おサイフケータイやモバイルSuicaなどが利用できない場合がありますので、事前に利用可能かどうかを確認しましょう。
また、格安SIMの場合、留守番電話などのサービスも対応してないケースが多いです。
Androidの場合、音声メモ機能がありますが、iPhoneの場合、そういった機能は備わってないため、留守番機能を利用するには必ず留守番電話オプションに申し込む必要があります。
6. SIMはネットで簡単に購入できる
格安SIMを入手するには、契約を検討しているMVNOのウェブサイトで購入することができます。MVNOによっては、Amazonなどの通販サイトや家電量販店で購入することも可能。
7. 格安SIMはMNPでの乗り換えも可能
格安SIMには、データ通信専用SIMと音声通話対応SIMの2種類があります。後者の場合は、電話番号を変えずにキャリアを変更するMNPが利用できます。
ただし、MNPを利用する場合、
MNPの手続き完了からSIMカード到着までの期間(およそ2〜3日程度)、手元のスマートフォンが使えなくなるので、注意しましょう。
使えなくなる期間があると困る場合は、BIG SIMやイオンSIMのような店頭申込可能な格安SIMを利用しましょう。
格安SIMをおすすめできる人
- キャリアメールがなくなっても不便しない
- LINEでID検索して友達追加することがない
- モバイルSuicaや楽天Edyなどを使っていない
- 使えない期間が2〜3日あっても問題ない
- 留守番やキャッチホンは使っていない
- インターネット中心で、あまり通話を利用しない
以上、格安SIMを導入する前に必ず知っておきたい注意点やポイント7選でした。格安SIMを利用すれば、毎月の料金は大幅に節約できますが、その分、不便に感じる部分が出てくる可能性もあります。
また、現在、ドコモ以外のキャリアを利用している場合、端末を新たに購入する必要がありますので、端末代も考慮して、メリットがあるかどうかを判断すると良いでしょう。