口臭。口は喋ったり食べものを食べたりするためにありますが、様々な原因によって口臭が発生することがあります。
もちろん通常であれば口臭は発生せず、無臭です。しかし健康状態や食事内容、歯磨きの方法などによっては思いもよらぬ悪臭が発生し、周りに迷惑をかけることもあります。
今回はセルフチェックの方法と口臭の予防についてお話したいと思います。
自分で確認できる口臭のチェック方法
口臭は自分のニオイなので簡単には確認できません。自分の鼻がそのニオイに慣れてしまっているからですね。よく口と鼻を手で覆って確認している方がいますが、あれでは口臭は確認できないのです。
しかし手軽に確認できる方法があるのでいくつか紹介しておきましょう。
息を閉じ込める方法
手元にグラスや袋があればそれに息を入れましょう。息を入れたら一旦ふたをして閉じ込めておき、その間に新鮮な空気を吸いなおしてください。その後に閉じ込めた息のニオイを確認しましょう。
デンタルフロスで確認
もしデンタルフロスを使っているなら、使った後にニオイを確認してみましょう。歯垢がついた状態になっているはずなので、もしデンタルフロスから異臭がすればそのニオイが口臭です。
口臭チェッカー
いくつかのメーカーが家庭用の口臭チェッカーを販売しています。2,000~4,000円くらいの価格ですが、繰り返し使えるので1台買っておいてもいいでしょう。
どこでもできるのはグラスや袋を使う方法ですね。職場や自宅でもできるので気になったときに確認してみましょう。
また、口臭はタイミングによって変化します。ニオイのきついものを食べれば食べた後しばらくは口臭が悪化しますし、寝起きは唾液が減少しているので悪化しやすいです。そのためできれば時間、日を変えながらチェックしてみるのがオススメです。
口臭の原因は?
口臭には様々な原因がありますが、特に健康に問題がないのであれば唾液の減少や食事が原因のケースが多いです。
そもそも唾液には口腔内の雑菌を殺し、清潔に保つための機能が備わっています。そのため唾液が減少すると雑菌が増えてしまい悪臭の原因となるのです。
また、食事が原因の悪臭も食後しばらく続くことがあります。これはニンニクやニラに含まれている悪臭成分が消化されたあとに血液によって全身に運ばれ、汗とともに排出されるためですね。
ちなみに吸収された悪臭成分がなくなるまでには16時間がかかるため、ニオイを抑えたい16時間前から食事に気を配る必要があります。
口臭の改善方法
唾液を出す
唾液の減少が口臭の原因になると紹介しましたが、つまり口臭を予防するには唾液を増やせばいいわけです。
そのため唾液を出すためにガムを噛んだり、水分を補給したりという行為が口臭予防に繋がります。もちろんブレスケアのような口臭予防グッズに頼るものアリですね。
また、水分を補給するのは体に吸収された悪臭成分の排出にも有効です。悪臭の原因となる食事に心当たりがあったら普段よりも多めに水分を補給しましょう。
歯磨きのコツ
口臭の原因には「歯周病」や歯磨きの問題も考えられます。できれば毎日朝晩、余裕があれば昼も歯を磨くといいでしょう。また、歯磨きのときに舌の掃除をすると口臭予防に役立ちます。これは口臭の原因である揮発性硫黄化合物が舌の上で作られるからですね。
また、歯周病や虫歯、磨き残しがあると口臭が悪化する原因となります。一度歯医者で治療してもらい、歯磨きの指導を受けることをオススメします。
心配なら病院へ
最近は口臭を調べることで病気の発見も可能になっています。もし口臭の悪化の原因に心当たりがなければ病気由来の可能性もあるため、一度「口臭外来」を受診してみてもいいかもしれません。
口臭は周りにも迷惑をかけることになるので、早めの改善を心掛けましょう。