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フリーランスという働き方のメリット・デメリット  

フリーランスという働き方のメリット・デメリット   
勤め人なら、誰しも一度は考えたことがある「フリーランス」という働き方。かつてダニエル・ピンクは「フリーエージェント社会の到来」を予言しましたが、いまや「フリーランス」という働き方は、アメリカでは労働人口の34%、実に3人に1人が取り入れている働き方となり、日本でも広がりを見せているワーキングスタイルとなっています。 「フリーランス」のメリット、デメリットについて考えてみましょう。

メリット・自分で仕事を選び、キャリアやスキルをつくりあげていくことができる

フリーランスの魅力、それは「フリー」という言葉通り「自由」(な立場)であるということです。 まずフリーランスは、自分が行う仕事を、自分で選ぶ自由があります。

当たり前の話に聞こえますが、会社勤めだとそうはいきません。気が進まなかろうが苦手であろうが、自分の部署やポジションにに与えられた仕事に取り組む必要があります。 やりたい仕事をすることや、キャリアやスキルを自分の希望する通りにつくりあげることが、難しい場合が多いのです。 しかしフリーランスであれば、どんな仕事をするか決めるのも、原則、自分の自由です。そして自分の決めたキャリアで、スキルを積み上げることができます。

メリット・好きな時間に好きな場所で好きなだけ働ける

また、時間や場所の面における「自由」があります。

場所を自由に選ぶことができます。かつてのSOHOよろしく家で仕事をする場合もあれば、ノマド的に喫茶店等で仕事をすることもできます。あの満員の通勤電車に乗る必要もなくなります。 また、いつ働くかを縛る人もいません。自分で働く時間を自由に決めることができます。 また仕事量も自分の裁量でコントロールできます。

サラリーマンの立場だとできませんが、ある月は仕事をたっぷり入れておく一方で、それが終わったら長期の休みを取り、家族との時間をつくることもできるのです。 メリット・人間関係にわずらわされない  フリーランスには、クライアント=お客はいても、いわゆる上司はいませんし、気を使う同僚もいません。 馬があわない上司とのストレスや、わずらわしい人間関係での葛藤に悩む必要はなくなり、仕事に専念しやすくなるというメリットがあります。

メリット・がんばれば報酬が増える可能性も

意外に、報酬面でもメリットといえるものはあります。会社員だと、いくら成果を上げても(それがノーベル賞クラスの発見であっても)、給与や賞与への反映がちょっぴりなんてこともあります。 しかしフリーランスは、自分の頑張りが、そのまま自分の報酬として跳ね返ってきます。頑張れば頑張るほど報酬が増え、そのまま自分のものとなるのです。

デメリット・すべて自分でやらなければいけない

フリーランスという働き方のメリットを見てきましたが、すべての物事と同様に、その反面である、デメリットも存在します。

フリーランスになることで、すべての業務を自分で行う覚悟が必要になります。 好きな仕事を選ぶことができるのは間違いないですが、仕事には、さまざまな付随する業務があります。営業も、発送も、経理も、たとえこれまで他の誰かがやってくれていたことであっても、フリーランスになると自分で処理する必要が発生します(アウトソーシングに出すにしても、完全に丸投げはできないものです)。

デメリット・自由を得る反面の「不安定さ」

また「自由」を得る反面、「不安定さ」が増します。 報酬についても、サラリーマンのように毎月一定のサラリーを得るスタイルとは違い、行った業務・役務の対価を得る格好になります。ある業務が終わったあとも、次の仕事があるかについては、何の保障もありません。もし病気や怪我で働けない期間が出れば、そのまま収入に響いてきます。 企業経営と同じですが、不安定さ、先の見えなさがつきまとうのです。

デメリット・孤独であること

人間関係に煩わされなくなる一方で、孤独に耐える必要が出てきます。 上司などとの人間関係がわずらわしくても、オフィスに出勤し、誰かと顔を合わせることで、ストレス発散ができていることもあります。一人で仕事をすることに耐えて、業務を続けることができるか、「孤独」への耐性が問われます。

デメリット・競争力がないと買い叩かれることも

また組織の看板がなくなり、個人として、己の腕一本で戦うことになります。 残念ながら、競争力がなく、いくらでも代わりが利くスキルでしかなければ、安く買い叩かれ、長時間の労働をせざるを得なくなることも。

またローンも組むのも難しくなりますし、カード一枚つくるのに苦労する場合もあります。失ってみて初めて、組織に属していた恩恵に気づくこともあるでしょう。

まとめ

以上、「フリーランス」という働き方のメリットとデメリットを見てみました。ものごとには「両面」があり、フリーランスを選ぶべきかどうかについても、結局、その人が何を大切にするかという価値観とタイプによると言えそうです。 どのような「働き方」をするにせよ、誠実に、期待以上の仕事を続けることが大切ですね。