適度な距離感を心がける
まず基本姿勢があります。それは距離感に気をつける、適度な距離を取るということです。 近づきすぎる必要はありません。 両者の歯車があっておらず、相手もこちらに対して苦手意識、違和感を持っていることがほとんどです。
個性は人それぞれです。簡単に調整ができないことも多いですから、せめて適度な距離感を取り、干渉しあわないのは、ありえる姿勢でしょう。お互いの心の安定のためにも、適度な距離感を持つ、そうした基本姿勢をおすすめします。
ビジネスライクでよいと割り切る
「ビジネスライク」という言葉がありますが、まさにそうした姿勢です。必要最低限な接触を、仕事や役割だと割り切って行いましょう。変に感情的になる必要は逆にないわけです。ビジネス上必要だからと割り切って行う。そうした姿勢のほうが、相手にとっても疲れないことがあります。役割に徹し、感情は置いて、つきあいましょう。
近づきすぎない―深い付き合いは避ける
苦手な人と上手につきあうには、近づきすぎなことが大事ですが、相手のほうから踏み込んでくることがあります。酒でも飲んで、腹を割って話そうやみたいな感じですね。 そうした際は、上手にかわすことのほうが賢明な場合が多いでしょう。 苦手だということを、相手に伝えるべきかどうかということですが、もともとタイプや相性が合わないことも多く、伝えることでそれが改善するともいえない面があります。 それにオブラートをしてまでつきあうような、無理な「近すぎるつきあい」は、別の言い訳でもつくって、避けましょう。
ネガティブなことや、マイナスなことを伝え、両者確認したところで、余計ぎくしゃくすることのほうが多いです。やはり、苦手だったり、嫌だというホンネを表現するのはオススメしません。
あいさつはする
ただ当然のエチケットとして、出合った際の会釈やあいさつはきちんと行いましょう。苦手だからと、あいさつもしないのは、大人として、あるいは、社会人としてまずいでしょう。
冠婚葬祭など様々な儀礼がありますが、最低限なことは行うべきでしょう。日本では、たとえ喧嘩をし生前仲が悪くても、葬式にさえも出ないとなると、常識を疑われることもあります。
ともあれ、「あいさつ」や会釈くらいはエチケット、常識として行いましょう。
言動に気をつける
苦手な人にほど陰口はいわないこと。苦手な相手だからこそ、相手に対する言動には気をつけましょう。 苦手な人ほど陰口は言わないようにしたほうがいい。人は様々な形でつながっています。ごく親しい人に話した話であっても、悪口や陰口は、不思議なほどにその相手に伝わってしまいます。
ただでさえ歯車が合わず、気を病んでしまう存在なのでしょうから、そうした方との人間関係を必要以上に、ぎくしゃくさせる必要はないでしょう。そうした相手に関するコメントほど慎重であるべきです。
相手の良いところを見る
人間関係全般にいえる基本姿勢ですが、できるだけ相手の「良いところ」を見てつきあいましょう。 「長所と交われば悪友なし」といいます。探そうと思えばいくらでもアラは見つかりますし、批判するのはとても簡単です。しかし、人には短所がある一方で必ず長所があります。その長所のほうをできるだけ見るように努めるのです。そしてそうした面が見えたならば、その方の悪口を言うのではなく、そうした良い面をこそ、口に出して賞賛しましょう。もし相手に伝わっても、悪い気はしないでしょう。
相手の長所を、よきものとして「祝福」できるなら、確実に相手への理解は進みます。歯車も合いやすくなり、波長も合わせやすくなります。実は、歯車が合わないということは、相手の持つ長所や特徴が自分の側にない場合が多いのです。しかし、それをよきものとして認め、祝福するができれば、やがてはそうした美徳も身につき自分のものになることがあります。
まとめ
昔から「君子の交わりは淡いこと水の如し」といいます。どうやら、人間関係は、深ければいい、親密であればいいとも言い切れないようです。
人の個性は様々で、さすがに合わせられない人はいます。そうした方と上手に距離を保ち、意識を向ける必要性を減らすことも、仕事や勉強に集中し、人生で成功するためには必要なときがあります。
一方で、距離を取りながらも、そうした自分と異なる相手を観察することで、自分にないものを吸収することも長い目で見た自分の成長に資することもあるでしょう。苦手な人やできれば避けたい人と上手く付き合う方法を紹介してみました。参考になれば幸いです。