早食いは太るの?
答えは「イエス」です。早食いは太る原因のひとつとなってしまいます。
理由としては、早食い=食べ過ぎを引き起こしてしまうということが一番の要因です。その詳細については次で説明していきますね。
時間をかけて食べる~満腹中枢の刺激
早食いは、食べ過ぎを引き起こしてしまいます。
それはいったいどういうことかというと、食べ過ぎるということは満腹中枢が刺激されていない状態なので、お腹がいっぱいということがわからずに食べ過ぎてしまうのです。
では、満腹中枢が刺激されておけばいいのでは?と思いがちなのですが、満腹中枢が刺激されるにはある程度の時間がかかります。
それには血糖値の上昇や下降が深くかかわっていて、血糖値が上昇すれば空腹感は無くなるし、血糖値が下降すれば空腹感を感じます。
つまり血糖値を上昇させれば良いわけですが、血糖値は食事をはじめてから20分くらい経たないと上昇しません。ですので上昇するまでの間は、満腹中枢があまり刺激されないので食べ過ぎてしまいます。例えばそれが通常の人の倍のスピードで食べる人であれば、単純に考えて食物摂取の量も倍ということになってしまいます。
では、短時間で血糖値を上昇させれば良いのかというとそれもまた違い、急激に血糖値が上昇すると、インスリンが過剰に分泌されることにより逆に急降下してしまいます。血糖値の急降下は強い空腹感が出てきます。
早食いをしてたくさん食べた後に、デザートもがっつり食べられてしまうというのは血糖値の急降下があらわれているということなのです。
ではどうしたら早食いを防ぐことができるの?
要は満腹中枢が刺激されるまでに、早食いでたくさん食べないということです。
つまり時間をかけてゆっくり食べるということです。
そのためには、咀嚼回数~噛む回数を増やすということが大切です。早く食べることによって噛む回数、つまり咀嚼回数は少なくなります。
ある大学の研究結果では、咀嚼回数の多い人とそうでない人を比べると、咀嚼回数の少ない早食いの人たちのほうが体脂肪率が高い傾向にあったそうです。
基本は1食につき、15~20分をかけて、ひとくち30回は噛んでいただくのが良いでしょう。
噛む回数30回を数えながら食べるのも早食いを防ぐ方法のひとつです。
早食いを防ぐその他の方法は、スマホや新聞をみながらの「ながら食いをしない」。
良く咀嚼するということにも関係してくるのですが、やわらかいものばかりを食べずに、歯ごたえのあるもの、例えば食物繊維を多く含むごぼうやれんこんなどを摂取することをおすすめします。
ファストフードがダイエットに不向きなのは、簡単に食べられてやわらかい食感のものが多いために、自然と早食いになってしまうということも理由のひとつなのです。
他にも良くない早食いの色々
早食いは肥満を引き起こすだけでなく、胃腸に負担をかけます。また、落ち着きなくかきこむように食べることによって体内にたくさんの空気を取り込んでしまい、お腹にガスがたまる原因となります。
また、咀嚼回数が少ない場合、唾液の分泌が少なく、口臭の原因ともなります。
このように早食いは身体に良くないことばかりなのです。
早食いを防ぐということは、肥満を防ぐとともに、身体に対する他の良くない事柄も防ぐことができます。早食いをしないということにより、食に対する考え方も変わって食事を大切にすることができるようになります。
食事を大切にするということは、自分の身体を大切にすることです。
食生活を見直して、健康な身体を手に入れましょう!