本の情報をノートにまとめる
学生時代の授業では「ノートをとる」事が必須になっていて、それが試験に活かされていましたよね。
読書もそれと同じ方法で行うと、記憶に残りやすいと言えます。 やり方はいたってシンプルで、ノートが1冊あればできます。
自分が読んだ本の題名や、なぜその本に興味を持ったのかなどを記録して、さらにその本のどの部分に注目して読んだか、読み終わった後にどう思ったかなど、あらゆる事を書き留めます。
このノートさえあれば「もう一度あの部分を読み返したい」と思った時に、どの本だったのかが明確にわかりますし、読んだ本の情報を記録することで「読みっぱなし」状態から抜け出すこともできますね。
自分との関係性で記憶に残す
本を読んでいてすぐに理解できない部分があると、無意識に自分に置き換えて考えたり、自分の経験とリンクさせて理解しようとしたりしている事がありますが、これは非常に優れた読書術と言えます。
英単語を覚える時に、単語のみを一生懸命覚えようとするよりも、英作文にして状況を考えながら覚えるというテクニックがありますが、それと同じで本の内容も自分がすでに知っている事や考えている事に関連付けて理解すると記憶として残りやすくなります。
全く初めて学ぶ事であれば、経験ではなく想像をしてみましょう。
例えば小説の場合は、自分がもし主人公の立場だったらどう思うか?自分はこの中のどのキャラクターに似ているか?
などを想像したり、自分が作者だったらどのような展開にするか?などを考えたりしてみるのも記憶に残すための読書術と言えます。
本の内容を人に説明する
事前提で読む 「あの本どうだった?」と人に聞かれるとわかっていたら、きちんと説明できるように内容を記憶していると思いませんか?
「ココが良かったんだよね」と説明するにせよ、どの辺りでそれが出てくるのか把握していないと話す事もできません。
これは本だけでなくテレビや映画を見る時にも共通して言える記憶に残す方法ですが、自分が感動した場面を「誰かに伝えたい!」と思った場合、そこだけを説明しても相手にとっては意味不明で、前後の流れをきちんと説明して初めて納得してもらえます。
「人に説明する前提」だけでは本気で覚えようという気にはなれない方は、読書好きの仲間と定期的に読んだ本を紹介しあったり、読書サークルに入ったりするのも良いですね。
私は以前個別塾の講師をしていましたが、正直わからない問題でもこっそり回答を見ながら生徒に説明することで完璧に記憶できた経験があります。
機会があれば実践してみるのも良いですね。人に説明するという事は意外に難しく、記憶していないとできない事だという事をまずは実感してください。
SNSを活用する
今やひとつもSNSを利用していないという人の方が珍しい世の中になっていますが、読書術にもそのSNSを活用する事が出来ます。
読んだ本の感想を人に説明することで記憶に残りやすいのは前出ですが、忙しくて人と会って読書の話をしている時間が取れないという場合は、読んだ本の感想や心に残った点をFacebookやInstagramで紹介したり、メルマガにレビューを書いたりしてみるのも良いですね。
多かれ少なかれ反応があれば、そのやり取りが記憶に残りやすくなります。 せっかくSNSをやっているなら、何か自分の為になるような方法で活用しなければ勿体ないですよね。
本を紹介して「いいね!」を沢山もらい、さらにやる気が出てまた次の本を紹介するというルーティーンが、記憶に残る読書術にもつながるでしょう。
本の内容を記憶するための3ステップ
記憶というモノは印象・関連づけ・反復の3つの要素から成り立っているので、この3つを組み合わせた方法で記憶をするのが一番効果的だという説もあります。
声に出して読むことで印象に残し、自分との関連づけで記憶に残し、最後に何回も繰り返し読んで定着させることによって完全に記憶として残るというメカニズムです。
この3ステップを意識しながら読書をする事で、どんな複雑な本でも記憶として残ると言われているので、ぜひ試してみましょう。
読書はみんなで楽しむ事で記憶として残りやすい!?
読書はゆっくり一人で楽しみたいという人も多いでしょう。しかしそれでは記憶に残る読書術にはならないようです。
読んだ本の内容をアウトプットする事で記憶に残りやすい事は間違いないので、友人や同僚、家族など、読書の楽しみを共有できる人を見つける事が一番手っ取り早い方法かもしれませんね。
ご紹介したような読書術を参考にして、記憶に残る読書を楽しんでくださいね。