ビタミンBを含む食品
疲労回復ドリンクやサプリに必ず含まれているのが「ビタミンB」です。
人間はタンパク質で身体を作り、炭水化物や脂肪を燃焼させることでエネルギーを作ってそれを利用して身体を動かしますが、ビタミンBはこの身体を動かす為に必要な栄養素を効率よく吸収して、働きを助ける役割をする栄養素なのです。
ビタミンBが豊富に含まれる食品と言えば「豚肉」で、その量は牛肉の10倍にも及びます。とは言え豚肉だけで食べても効果は少なく、逆に疲労物質が増えてしまう場合もあるので、必ず一緒に摂りたいのが「クエン酸」です。
酸っぱい成分のクエン酸は、レモンなどの柑橘類、お酢、梅干しにも含まれているので、メニューを工夫して一緒に取るようにするのが理想的でしょう。 例えば生姜焼きと酢の物を一緒に食べたり、豚肉の梅肉巻きにしたりするのもおすすめですよ。
甘い物は頭の疲れに効果的
疲れた時には甘い物を食べる!という人は多いと思いますが、実はこの方法は肉体疲労というより頭が疲れている時に効果的です。
仕事で疲れた時は甘い物を欲する事があると思いますが、これはパソコンなどのデスクワークによる頭の疲れが原因と言えるでしょう。
身体のエネルギー源となるのは炭水化物や脂肪ですが、脳のエネルギー源となるのは「ブドウ糖」のみで、これは身体の中に溜め込む事ができません。
頭を使っている時の脳は1時間に5gのブドウ糖を消費すると言われているので、疲れて仕事に集中できないと感じたらチョコレートなどの甘い物を一口食べると、すぐに脳にエネルギーが届いて効果が出てくるでしょう。
酵素不足を解消する
最近ではダイエット効果があると話題になっている「酵素」ですが、実は酵素は疲労回復の効果が期待できます。
食べた物の消化・吸収、筋肉を動かしたり、呼吸をしたりするにも体内酵素は必要です。酵素が不足すると新陳代謝が弱まり、老廃物を体内に溜めてしまう事になり、これが疲労の原因ともなります。
酵素は熱に弱いので、生の食品か発酵食品にしか含まれません。中でもパイナップル、パパイヤ、イチゴ、キウイなどのフルーツには多く含まれているので、毎日食べるようにしたいですね。
フルーツはデザートとして食後に食べる方が多いと思いますが、実は酵素を含む食品は食前に取るのが理想的です。
食事は2~4時間かけて腸に届きますが、フルーツはわずか30分で腸に届くので、これから入ってくる食べ物の消化吸収を盛んにするためにも先に食べるようにしましょう。
精神的疲労の回復にはネギ類が効果的!
ストレス社会と言われている現代なので、ストレスが溜まっている人は多いはずです。
ストレスによる精神的疲労は、ひどくなると深刻な状況にもなり得るので、できれば早めに解消しておく必要があります。
玉ネギ、長ネギ、ニラなどのネギ類の辛み成分によって血液がサラサラになったり、コレステロール値を下げるのは有名ですが、この辛み成分である「硫化アリル」には精神的疲労を回復する効果もあるんです。
具体的に言えば神経の鎮静作用があり、気持ちを穏やかに保ってくれるので、日々のストレスや心の疲れを軽減してくれます。
しかしこちらも加熱する事や水にさらす事によって効果が薄れるので、辛みが苦手な方はお酢やドレッシングなどで工夫して食べやすいようにすると良いですよ。
疲労物質を分解するトマト
トマトに含まれる「リコピン」は抗酸化作用が高く、老化や病気の元である「活性酸素」を除去してくれます。
活性酸素は肉体疲労やストレスが原因で発生するので、現代社会に生きる私たちの体内では毎日のように作られていると言っても過言ではありません。
リコピンはその活性酸素をしっかり除去してくれるので、疲労回復はもちろん美容や健康にも非常に良い万能野菜と言えるでしょう。
「トマトが赤くなれば医者が青くなる」なんて言葉もあるように、生でもトマトジュースでも良いので毎日積極的に摂るようにしてください。
バランス良い食生活で栄養素を効果的に摂るのが疲労回復のポイント!
いかがでしたでしょうか? 疲れやすいと感じる人は、一度食生活を見直してみるのがおすすめです。
基本的には規則正しい生活はもちろん、バランスの良い食生活を心がけて、効果的な食べ物を効果的に摂るのが効果的です。
忙しい毎日の中で食生活に気を使うのは大変でしょうが、最近のスーパーやコンビニには栄養素が表示されている健康志向の食べ物が多く出ているので、取り入れてみるのも良いでしょう。