健康をつかさどるのは食生活、食習慣だと言っても過言ではありません。
悪い食習慣をとっていると、消化器官に悪影響をもたらし消化不良や、胃もたれを起こし、それが継続的になってくると内臓への負担が大きくなり、それが原因で大病を招くということもあり得ない話ではありません。
そうなる前に、悪い食習慣を確認して、自分の生活を見直してみましょう。
1日決まった時間に食べない
食生活というだけあって、決まった時間に食事を摂ることが最も望ましいことです。
仕事で難しい場合もありますが、なるべく決まった時間に食べて、からだに時間を覚えさせましょう。
1日3食食べない
回数も大切です。
1日3食食べるということをこころがけましょう。
特に朝食は大切です。朝に食物を摂ることは「睡眠によって下がっている体温を上げる」、「脳を活発に働かせる」など良いことばかりです。朝食を摂らないと疲れやすくなる、仕事に集中できなくなり、落ち着きが無くなる、空腹でイライラするなど良くないことがたくさん出てきます。
忙しい朝でもバナナ1本、牛乳1杯を飲むなど、食物を身体に摂り入れるようにしましょう。
夜にドカ食いをする
1日3食食べることは大切ですが、その配分も大切です。
朝食はその日1日のスタートさせるための食事ですので、エネルギーの高いものを摂ることが必要です。
昼食も日中で一番活動をしている時に摂るものですので、たくさん摂っても問題はありません。
しかし、夜の時間は身体にとって、エネルギーを補給するのではなく、消化する時間帯となります。就寝前後の消化器官に負担をかけないよう、軽めに摂取するのがベストといえます。
就寝の3時間前には、食事を終えるようにしましょう。
食べてすぐに眠ってしまう
食べてすぐにあくびが出てきて、そのまま寝てしまう・・・。こんな気持ちのよいことはありません。
でも、食後すぐに眠ってしまうことは、胃腸の消化吸収の効率を低下させ、消化不良を引き起こしてしまいます。
早食いをしてしまう
早食いは肥満を引き起こします。
早く食べることによって噛む回数、咀嚼回数は少なくなります。
ある大学の研究結果では、咀嚼回数の多い人とそうでない人を比べると、咀嚼回数の少ない早食いの人たちのほうが体脂肪率が高い傾向にあったそうです。
肥満は生活習慣病への近道です。咀嚼回数を多くし、ゆっくり食べるということは食べ過ぎの予防にもつながります。実際に、よく噛むことによって満腹中枢にはたらく「ヒスタミン」という物質が分泌され、食べ過ぎを防いでくれます。
噛む回数を数えながら食べるのも早食いを防ぐ方法のひとつです。
飲酒の際、何も食べずに飲む
毎日の晩酌を楽しみにしている人もいるかもしれません。
仕事で疲れた身体に入れるアルコールは最高という声もよく聞きますが、これほど身体に悪いことはありません!
まず肝臓に悪いということがすぐに思い浮かぶかとは思いますが、空腹時のアルコールはそれ以外にも胃の粘膜を刺激したり、アルコールの分解に時間がかかり、二日酔いの原因にもなります。
良いことは何ひとつありませんので、必ず食事を摂りながら飲酒をするようにしましょう。
野菜を食べない
野菜には食物繊維やビタミン、ミネラルが多く含まれています。これらの要素には免疫力を高める効果があります。よって野菜を食べなければ、免疫力が低下して感染症を引き起こしやすくなります。また、野菜にはカリウムも含まれます。カリウムが不足すると塩分の排出が上手にできず、心不全や腎不全を発症させる原因となってしまいます。
仕事が忙しいとどうしてもコンビニのお惣菜や、外食ばかりになってしまいますが、その場合もなるべく野菜のお惣菜やサラダをプラスするようにしましょう。
現代社会は時間に追われるせかせかした生活になりがちで、どうしても早食いになったり、簡単な食事で済ませてしまうという傾向にありますが、いま一度自分の食生活を見直してみませんか?
今日の食生活は明日の身体を作ります。10年後も健康でいられる身体を自分で作り上げましょう。