何事にも飽きっぽい性格の人は、コップを空にしましょう
何事にも飽きっぽい人は割と依怙地のところがあって、他人の意見を聞きません。自分勝手というか、自分本位のところがあります。あるところ頑固になるぐらいのパフォーマンスをします。それに、自分流の変な価値意識を持っているから始末に負えません。
でも、そこで立ち止まって考えてみてください。今、自分の目の前にコップがあります。あなたが好きなコーラが入っています。あなたはそればかり飲んでいます。したがって、コップの中にコーラが入っている限り、他の飲み物は入れることはできません。
つまり、コップをあなたの頭の中と仮定すると、あなたはコーラという考え方に固執していることになります。そこへ、コーヒーとかジュースとか、ビールとか、他の考え方を入れようとしても入るわけがありません。仮に入ったとして混ざることで、何とも言えない複雑な味になるかもしれません。
ところがコーラを飲み干して、コップの中を空にしてみたらどうでしょうか。コーヒーでもジュースでもビールでも、日本酒でも、何でも入れることができます。そうなのです。空にすることが大事なのです。そうすれば、他の飲み物(考え方、意見、行動、行為)をコップの中(自分の頭の中)に入れることができます。これが態度変更の第一歩になります。そして、他の人の考え方や、ものの見方を知ることで、半歩でも、一歩でも前に進むことができれば、飽きっぽい性格から脱する可能性が出てきます。
何事にも飽きっぽい性格の人は、まずは小さな成果にチャレンジしよう
態度の変更を実感するために、いきなり時間がかかるような事案ではなく、自分が差配できる範囲の中で成果が上がるような事案からチャレンジしてみたらどうでしょうか。小さな達成感を味わい、成果を目の当たりにすれば、少しは自信につながるはずです。
そういう達成感と成果を何回か経験することで、自分にもできるという感覚を得られる一方で、チャレンジすることの楽しさが拡がってきます。それが次のステップへの導火線になり、少しずつではありますがワンランク上の事案にチャレンジする勇気が出てくるはずです。
そして、一つひとつの事案を中途半端に終わらせないように、確実にものにしていくことが大事です。どうしても飽きっぽい性格の人は、中途半端にしてしまうことで挫折感が先に立ってしまいます。そこで、複数の事案を抱えずに一つひとつに向き合っていく習慣を作るようにします。
何事にも飽きっぽい性格の人は、日記をつけてみよう
態度を変える勇気を持ち達成感を求めるために、小さな事案にチャレンジするようになったら、次は、持続性を手に入れることです。それに最も適しているのが日記。日記と言ってもその日一日に出来事を綴るのもいいですが、新聞記事やテレビの感想、仕事の進展具合や、たまには俳句や短歌、詩など何でもいいですから、せめて三行ぐらいから始めて、夜寝る前に書けるような習慣をつけることです。
これは、意志の力を養うことにもなりますし、集中力も身につけるようになります。気乗りしないで書けないと思う時でも、たった一行でいいので書いてみてください。やがてそれが習慣化されて、行数が増えてくれば占めたものです。今度は、書くことが楽しくなってくるはずです。
そして、持続する力や継続する力がついてきたことを確認してみてください。新たな自分の存在に気が付くに違いありません。
何事にも飽きっぽい性格の人は、自分自身を客観視してみては?
もしかしたら、あなたは自分自身を客観視したことがないのではないですか?飽きっぽい性格の人は、主観的な視線で自分を見つめる傾向にあります。特に自己愛の強い人は、そのような感情が人一倍自分に向けられるので、概して客観性が失われています。
特に思い入れが厄介な問題になります。というのも、そういう人の中には変化を好まない人が意外と多いのです。周囲からの少しぐらいの嫌味に我慢すれば現状を維持できるし、そのほうが楽なことを知っているからです。
ですが、この思い入れが飽きっぽい性格を変えなくてはと思うときに、大きな足かせになり、客観的になる契機を奪ってしまうのです。特に、自分に対して楽な結論を出しがちの時は、客観的な視点を置き去りにしている場合があります。
そんな際には、自分を客観化して見てくれる他人の存在を認め、そして、率直な意見を聞くぐらいの余裕と選択肢を持つようにしたいものですね。
何事にも飽きっぽい性格の人は、自己弁護に陥りやすい
お前は飽きっぽい性格だからと、上司や友人から言われることで、面倒くさいことから逃げられると思っていませんか?それは今までのことで、そんなもので自分が守れるほど甘い時代ではありません。
他人から文句を言われたり、批判されたりするのは嫌なものですが、こういう時こそ、冷静な態度が必要になります。誰だって、他人からの意見を聞くことに抵抗感を持っていますが、場を心得て耳を傾けるものです。ところがこのような場合、何事にも飽きっぽい性格の人に、どうしても出てしまうのが自己弁護です。自分の言い訳に頑固までに固執し、相手に言うことに耳を傾けようとはしません。
先程の客観視することができない弊害が出てきます。自己弁護、これを克服する手段を持つことが大事です。それには、自己弁護する前に一度大きく深呼吸をして心を落ち着かせ、相手のいうことをすべて聞いてから、自分の意見を言うようにしましょう。
何事にも飽きっぽい性格の人は、目標を持ちましょう
小さな成果を手にしたからには、今度は、しっかりと目標を立てて突き進んでいくことが必要ようになります。小さな喜びが次第に大きくなっていく過程の醍醐味を知ることは、飽きっぽい性格から離れる第一歩になるかもしれません。
それが積み重なっていけば、目標をより高く設定することができるようになり、ますます励みが出てくることになります。
そしてそうなれば、あなたの仕事上での信用度も上がり、注目度も以前にも増してくること請け合いです。
何事にも飽きっぽい性格は長所でもあり、短所でもあると言いますが、どちらにしても歓迎出来なから、"何事にも飽きっぽい性格"というフレーズが独り歩きしているわけで、勉強するにしろ、仕事をするにしろ、"何事にも飽きっぽい性格"では、巡りあうチャンスを逸するだけでなく、チームの中でも浮いた存在になり兼ねません。
"何事にも飽きっぽい性格"だと甘えている限り、いい仕事に巡り合うことはないだろうし、飛躍は望めません。
"何事にも飽きっぽい性格"を治すのは、誰あろうあなたなのです。あなた自身が治すしかありません。
一生のうちで、覚悟をするのは数回あるかどうかです。より充実した人生を送るために、"何事にも飽きっぽい性格"を治すチャンスが到来したと思って、そろそろ覚悟を決めてもいいのではないでしょうか。