自宅用や会社用、携帯用など普段から複数のメールアカウントを使っている人も多いかと思います。そのような場合、すべてのメールを「Gmail」に集約すれば、Googleのアカウントひとつですべてのメールが送受信できるようになります。複数のメールアドレスを効率的に管理したい人は紹介する設定方法を参考にGmailに集約させましょう。
複数のメールアカウントをGmailに集約して一元管理する方法
Gmailにメールを集客する方法は「自動転送」か「POP3受信」の2つあり、もっとも簡単な方法は個々のメールサービスに用意された自動転送機能を使う方法です。転送設定が行えないメールサービスの場合は「POP3受信」を利用しましょう。
自動転送とPOP3の違い
|
自動転送 |
POP3 |
メールの受信 |
リアルタイム |
遅延あり |
メールの送信 |
Gmail経由 |
登録したSMTPサーバー経由 |
追加できるメールの数 |
制限なし |
5つ |
自動転送を使ってGmailにメールを集約する
集約したいメールサービスに自動転送機能が存在する場合は、それを利用してGmailに転送します。下図はYahoo!メールの場合ですが、多くのメールサービスで同じような設定ができるようになっています。
Yahoo!メールの場合、「POP/IMAPアクセスと転送」から設定することができる

これですべてのメールがGmailに自動転送されるようになりますが、自動転送したメールに返信するとGmailのメールアドレスで返信されてしまいます。
転送元のメールアドレスで返信したい場合はGmailで「
」>「設定」>「アカウントとインポート」を開き、「メールアドレスを追加」から送信設定を行いましょう。

「メールアドレスを追加」をクリックすると、設定ウインドウが現れるので「名前」と「メールアドレス」を入力して「次のステップ」をクリックします。

次にSMTPサーバーの設定画面が表示されるので「SMTPサーバー」情報を入力し「アカウントを追加」をクリックしましょう。

SMTPサーバーが認証されると確認メールが送信されるので、確認メール内の認証リンクもしくは確認コードを入力します。

設定は以上です。これで転送元のメールアドレスをGmail上で送受信できるようになります。
POP3を使ってGmailにメールを集約する
自動転送が利用できない場合は「
」>「設定」>「アカウントとインポート」の「自分のPOP3メールアカウントを追加」からメールアカウントを追加します。
※ POP3受信の場合、新着メールの受信に数十分以上の遅延が発生しますので、即時性を求める場合は「自動転送」を利用しましょう。

「自分のPOP3メールアカウントを追加」をクリックすると、設定ウインドウが表示されるので、メールアドレスを入力し、「次のステップ」をクリックしましょう。

次にPOPサーバーの設定を行います。POPサーバー情報を入力して「アカウントを追加」をクリックするとメールアドレスがGmailに追加されます。※ 受信したメールをサーバーにも残したい場合は「取得したメッセージのコピーをサーバーに残す」にチェックを入れます。

これで受信設定は完了です。あとは「自動転送」と同じように「
」>「設定」>「アカウントとインポート」の「メールアドレスを追加」から送信設定を行います。
メールアカウントの数が多いと最初の設定は面倒ですが、一度設定してしまえば、個々のメールをGmail上で一元管理できるのでとても楽です。また、Gmailにメールアカウントを集約することでパソコンやスマホ、タブレットのメール設定もGmailだけで済みます。複数のメール管理に煩わしさを感じている人はGmailに集約して効率的な管理を実現しましょう。