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部下をやる気にさせるテクニック

部下をやる気にさせるテクニック

人はどのようなモチベーションで動くのか。戦国武将の家臣への対応を見れば、そこに一つの回答が見出せます。つまり、いかに戦功を挙げることが、恩賞に与かることができるのかを知っているため、家臣はそれを目当てに戦場で戦い抜くのです。

恩賞は部下をやる気にさせる目先のモチベ―ションになりますが、それより何て言っても、上に立つ人間のリーダーシップの有り方が問われます。

リーダーシップの有り方こそが、部下をやる気にさせるテクニックと言っても過言ではありません。

リーダー、上司は自分が主宰する組織に与えられたミッションを遂行するために、目標を設定します。そして、部下を叱咤激励しつつ、それを達成するために邁進しています。

部下は当然、その姿を見ています。上司が真摯に働く姿を見れば、それだけで、心あるものは自分たちも働かなくてはと思うはずです。

ある歌舞伎役者は、自分が真剣に稽古をしている間は、自分に従って稽古をして欲しいといったところ、共演者の誰もが、その言葉に従ったそうです。

リーダー、上司は自分のやる気を、思いをしっかりと告げることで、部下をやる気にさせることが出来ること、お分かりいただけたでしょうか。

それでは、これより部下をやる気にさせるテクニックについて見て行きましょう。

部下をやる気にさせるテクニックは、リーダー、上司の人間力。

部下をやる気にさせるテクニックは、上司の真摯に働く姿、態度を見せることが大事だと先述しましたが、これは要するところリーダー、上司の人間力が部下をやる気にさせることを物語っています。

つまり、リーダー、上司のやる気が重要で、まず挙げられるのは意志の強さです。ミッションをこなす一方で、部下の教育を合わせて行ないます。そこには仕事を遂行する価値の判断が目標を達成することと、併せて、部下の教育をすることにあります。

有体に言えば、俺についてこいと指針を示しながら、ミッションを達成するために自らが先頭に立っている姿を見れば、余程鈍感な部下でない限り尊敬の対象になるはずで、それこそがまぎれもなく、部下のやる気を引き出します。

それだけでなく、部下をやる気にさせるために、指揮系統下の仕事を超えて、彼らの発想を取り入れるスタンスを持ち合わせていることが彼らに勇気を与え、少なくとも命令下の仕事から脱する態度を持つことができます。

部下をやる気にさせるテクニックは、リーダー、上司の意志力と人間力を発揮するところにあります。

部下をやる気にさせるテクニックは、共通認識を持たせること。

リーダー、上司は部下のやる気を引き出し、ミッションを成し遂げることを請け負っています。それからすると、どうしたってモチベーションをアップさせるように仕向けなければなりません。部下をやる気にさせるテクニックとして次に挙げるのか共通認識を持たせることです。

それはリーダー、上司が思っていることをしっかりと認識させることです。つまり、ミッションを達成することの意味合い、そして、それに参加していること、組織の多くの関係者が期待していることを

お互いに共通認識として持ち合うことで、部下が自分の仕事の重要性や価値を見出せれば、責任感も湧いてきますし、やる気が出てきます。

部下をやる気にさせるテクニックは、関心と気配り。

部下は自分の仕事を通じて自己実現をしていることがあります。それは、仕事をすることで自分の能力の有り方を確認し、一つひとつを成し遂げる度に、自分の成長の度合いを喜びながら、客観的な評価を期待していることがあります。

そのような場合、リーダー、上司は部下の仕事領域の拡大と確実性に対して、時に褒め言葉を通して関心を持っていることを示します。なぜなら、部下は努力の跡を褒めてもらえることに喜びを感じるのです。

そうされることで、部下は自分の存在感を実感すると同時に、リーダーや上司を初め、周囲の関係者の注目が、より一層のやる気を促します。

このように、部下に関心を持っていることと、周囲の関係者へのアピールが、部下をやる気にさせるテクニックとして、忘れてはいけないことです。

部下もこのリーダー、上司と一緒に仕事をしていてよかったと安心感を持ちます。

部下をやる気にさせるテクニックは、目標設定の明確化。

リーダー、上司はただ単に物理的に目標を設定していては、部下から信頼されることはありませんし、やる気にさせることはできません。

単年の目標をクリアするだけでなく、やはり、自分たちの組織が将来どのような姿になって行くのかを示すことが重要です。そのためには、数年度の目標設定を打ち出すことで、組織と個人の自己実現の前提を作り出します。

部下はそうされることで、自分なりのポジショニングを考え、やる気になる状況を作り出します。

部下をやる気にさせるテクニックは、部下の自主性を重んじること。

誰もそうですが、少し仕事に慣れてくると、他の人の手を借りないで仕事をしたくなりませんか。特に、ミッションを達成するにつれて、自分の能力を信じるようになり、それが自信につながります。そのことが連鎖してくるにつれて成功体験が積み重なり、チャレンジ精神が旺盛になるのです。

そうなったら、りーダー、上司は、一時の呼吸感を持ちます。つまり、仕事の分担、役割の指示だけでなく、部下の自主性に委ねる部分を留保し、可能な限り仕事を任せてみることが望まれます。

部下が成長するチャンスを見守ることも、部下をやる気にさせるテクニックの一つです。

部下をやる気にさせるテクニックは、評価とポジション。

リーダーシップの有り方が部下をやる気にさせるテクニックと冒頭に記しましたが、やはり、正当な評価とそれに見合うポジションを与えることが、次のステップへのモチベーションになると同時に、エンジンにもなります。

また、そういう部下との関係性が維持できることが、お互いの信頼感を増すことになり、努力すれば、それに報いる評価が付いてくることに、期待感が沸き起こるだろうし、やる気も出てくるというものです。

目標を達成した時の充実感が、即評価とポジションに活かされることは、どれだけ部下にとって励みになるかの想像力を働かせることが、部下をやる気にさせるテクニックのポイント

に挙げられます。

部下をやる気にさせるテクニックは、あなた自身が目標になること。

究極の部下をやる気にさせるテクニックは、あなたが部下から目標とされる存在でいることです。もちろん、そこには尊敬という視点があることは当然のことです。

リーダーや上司が、命令指示だけでなく、ポイントポイントでしっかりと仕事の遂行状況を把握し、場合によっては自らが問題点の解決のために乗り出し、常に、ホウレンソウが出来る範囲に身を置いている姿を部下が見たとき、自分たちも人を率いるポジションに立った時、こんなリーダーや上司になりたいと思わせることが、やる気にさせるテクニックの眼目と言えるかも知れません。

ことほど左様に、部下はリーダーや上司の一挙手一投足を見ているわけで、それに勝るテクニックはないと考えられます。

業務遂行能力や処理能力、人間関係力や問題解決力、想像力や応用力などに長けているリーダーや上司に憧れを抱くことは、自分も早くそうなりたいと思う起爆剤になるわけで、そう思わせることができれば、部下をやる気にさせるテクニックの完成系に近づくことが出来るに違いありません。

やる気を引き出すためには、まずは部下の仕事に生きがいを与え、目標を魅力的に仕上げ、命令・指示、指導・助言、公平な評価とポジションを明確にし、旅行な働く環境を作り上げ、リーダー上司が仕事に邁進する姿を見せることが大切になります。