先延ばしの原因は?
そもそも先延ばしにしてしまうのには性格や考え方が原因と言われていますが、明確な原因はありません。
たとえばAさんの場合だと「不安」から先延ばしにしてしまいます。「終わらなかったら」と考えることで一歩が踏み出せなくなり、結果として先延ばしにしてしまうのです。
しかしBさんの場合だと「不安」が先延ばしを止めるキッカケになります。「やらないと大変なことになる」というような、不安が原因となって先延ばしが止まります。
つまり性格や考え方によって何が先延ばしの原因になるかは大きく異なると言えるでしょう。
先延ばしをやめる方法
ToDoリストではなくスケジュールを作る
スマホが普及してからはToDoリストをスマホで作れるようになったため、たくさんの人が使っています。しかしToDoリストは先延ばしの原因にもなり得るのです。
ToDoリストはただ単純に「タスク」を書き出すだけです。「タスク」を始める時間も終わる時間も書きません。ただ漠然とタスクだけが書かれていて、いつまでにやればいいかわからないのがToDoリストです。
ただ漠然と書かれたタスクには実行力は伴いません。これは最新の研究でも明らかになっていて、ToDoリストよりも時間を記入するスケジュールのほうが圧倒的に実行率が高いのです。
そのため、もし今ToDoリストを使っているなら始める時間と終わりの時間をしっかりと管理できるスケジュールに変更しましょう。ToDoリストを併用してもいいですが、あくまでタスクの確認にしか使えないことを念頭に置いてください。
とりあえず始めてみる
「とりあえず」という考え方は先延ばしの原因と言われていますが、使い方によっては先延ばしを防ぐことも可能です。つまり「とりあえず始める」という考え方です。
「あれ?意外とすんなり終わっちゃった」という経験はありませんか?先延ばしにしがちな方は思い当たることがあるでしょう。どこかに面倒や不安を感じて先延ばしにしていたものの、実際に取り掛かってみたら意外と早く終わってしまう。こういう場合は「切っ掛け」がなかっただけなのです。
「終わらなかったら」と「面倒くさい」のどちらにも言えることですが、先延ばしにしたところで量が減ったりタスクがなくなることはありません。別に後から修正することも可能なので、とりあえず始めてみましょう。
細かいご褒美を設定する
先延ばしにはご褒美が有効です。しかしご褒美が遠すぎても先延ばしは防げません。たとえるなら「給料日をモチベーションに1カ月がんばる」ようなものです。あまりにご褒美が遠すぎると目の前にぶら下げるエサとしての効果は著しく低下します。
そのためスケジュールを細かく作って、細かいご褒美を設定するほうがいいでしょう。「どんなタスクもご褒美がないと無理!」という人であれば、タスク1つ1つのあとに「コーヒーを飲む」「5分休憩」など小さなご褒美を入れるといいですね。もう少し遠くても大丈夫なら「仕事帰りにビールを買う」や「おいしい食事を食べに行く」などでしょうか。
自分の性格を見極めて、適切なタイミングでご褒美を入れてみましょう。
適度な休息は悪いことではない
先延ばしにしていた人がスケジュールを組もうとするときっちりと埋めがちですが、多少余裕を作ったり気分転換をスケジュールに組み込みましょう。スケジュールに追われすぎると柔軟性がなくなってしまい、どこかで破綻したり諦めたりする可能性が高くなります。
効率良くタスクをこなすには適度な休息が必須なので、しっかりとスケジュールに組み込んでくださいね。