デメリット・ 人間関係の悪化
完璧主義の人は他人に対しても完璧を求める傾向があります。 職人気質と言われる人によく見られますが、ほんの少しミスをしても厳しく怒鳴りつけたり、全てを自分でやろうとしたりと他人との衝突が多くなり、人間関係が壊れてしまうケースもあります。 完璧主義の人は責任感も強い分他人にも完璧を求めてしまい、その結果人が離れていってしまうのもデメリットと言えるでしょう。
デメリット・ 仕事効率の悪化
完璧にこなそうとするあまりに、実は必要ない事に労力を費やしている時間がある事もあり、仕事の効率が悪くなるというデメリットもあります。 「パレートの法則」をご存知ですか? これは、8割の成果を上げるためには2割の労力で良いが、10割の100点満点を目指すと残り8割の労力を全て費やさなければならないという法則です。 簡単に言えば、仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出しているという事です。
必ずしもこれに当てはまるとは限りませんが、完璧主義であるばかりに仕事の効率が悪くなるという事は否めないようですね。 パレートの法則 https://ja.wikipedia.org/wiki
デメリット・ 精神面のデメリット
完璧主義の人は自分のミスが許せないので、たとえ些細な事であれ自分がミスをするとそれがストレスとなり落ち込んだり悩んだりしてしまう傾向が強いです。 ひどくなると完璧にできない自分に対する自信を失ってしまい、総合失調症やうつ病といった病気になる場合もあるので、日頃からストレスが溜まっている人は注意が必要でしょう。
また完璧主義の人は、完璧にできないならやらない方が良いと考えているので、まだ可能性がある事に対しても諦めて無気力になってしまう傾向が強いです。 中途半端を嫌うので、0か100という極端な思考になってしまい、ほとんどの事がうまくいかなくなるという負のルーティーンにハマってしまう可能性もあります。
克服法・ 時間制限を決める
どんな仕事であっても重要なのは約2割だと言われています(パレートの法則)。その2割だけキッチリとこなしておけば後は人に任せたりする事もできます。 全てにおいて全力を出しても集中力が続かないですし、それによってミスを招けばストレスになります。
自分が全力を出すべき2割を見極めて、そこだけ最大限の力を発揮できるように、あらかじめ時間を区切っておくのも良い方法でしょう。 完璧主義の人が時間無制限で仕事に取り組むと、必要以上に無駄な事に時間を費やしてしまうので、あらかじめ終わりの時間を決めて取り組むようにすると良いですよ。
克服法・ 減点法をやめて加点法にする
完璧主義の人は自分に対して常に減点法の考え方になっています。 完璧な姿を100点として、出来ない部分を見つけては減点していくので、自分に満足する事がなく何に対しても批判的になってしまいます。 コレでは人間関係も上手くいかなくなり、しまいには周りは全て敵!と思い込んでしまうでしょう。
しかし考え方を少し変えてみて、何事も0点から始める加点法にしてみると、例えば50点の時に減点法では「50点しかない」という考え方になりますが、加点法では「0点から50点にまでなった!」という考え方になります。 この加点法を仕事にも取り入れていくと、自分にとっても周りの人にとっても前向きな表現ができるようになり、人間関係も上手くいくようになるでしょう。
克服法・ 目的を再認識する
完璧主義の人は、何かの仕事をする時にプロセスにこだわる傾向が強いですが、仕事をするうえで一番大切なのは結果を残す事ですよね。 極端な話、手段はどうであれ結果が良ければ問題はありません。 仕事に臨む場合、まずは目的を考えるようにしましょう。 大切なのは、何のためにこの仕事をするのか?という事であり、プロセスはさほど重要ではないのです。 例えばダイエットをする場合の目的は痩せる事です。
食事制限をしたり運動したりする事はプロセスであり目的ではありませんよね。プロセスを完璧にこなさなくても結果痩せていればそれで良いワケです。 あまり過剰にプロセスにこだわり過ぎず、良い意味で適度に力を抜く事も完璧主義を克服するコツとなるでしょう。
完璧主義のデメリットを知ってメリットを生かす
完璧主義のデメリットと克服法についてご紹介しましたが、完璧主義も1つの個性であって悪い事ばかりではありません。 ただ少し使いこなすのが難しい個性でもある事は否めないようですね。大切なのはその個性を発揮できる環境を見つける事です。 メリットを活かせば仕事を成し遂げる原動力となる完璧主義を上手く使いこなして、仕事に活かせるようにして下さいね。