問題から離れる
人間の脳は常になにかを考えるようにできています。大変なこと・気がかりなことがあると、ついそのことばかり考えがちに。結果、問題が頭の中でどんどん大きくなり、「どうにもできない!」と悲観的になってしまうのです。そんな時は、いったん問題から離れること。
運動をしたり、森林浴をしに行くことで、体も心もリフレッシュします。外に出る気もちになれない時は、部屋の中でDVDに合わせてエクササイズするだけでも違います。きっと、体と心が喜びに満ちてくるのを感じるはずです。
人に相談する
内向的で口下手な日本人は、悩みも心の中にしまいがち。しかし、あまり我慢していると、心が悲鳴をあげウツになってしまうことも。口に出さないと、周りの人には伝わらないのです。自分だけで解決できない時は、他の人に話してみましょう。
心も軽くなるし、相談を受けた人からは意外に、「話してくれてありがとう」と言われるものです。「弱いと思われたら?」「バカにされたらどうしよう」などと躊躇せずに、信頼できる人に相談しましょう。
関連本を読みあさる
あなたの悩んでいることは、長い歴史上、だれかしら悩んできたことでもあります。偉い人ほど失敗をし、立ち直っているのです。偉大な経営者である松下幸之助は、「失敗の多くは、成功するまでにあきらめてしまうところに、原因があるように思われる。最後の最後まで、あきらめてはいけないのである」といっています。
もし、あなたが仕事のことで悩んでいるなら、経営の成功者が書いた本を読んでヒントを得るのも手です。人間関係のことで悩んでいるなら、プロのカウンセラーの著作、子どものことなら教育のプロの著作などを読むといいですね。「あ~、なるほど!」と思える新しいアイデアが頭の中に吹き込まれ、解決の糸口になることが多いにあります。
メンタルのトレーニングをする
ストレスをためやすい人には特徴があります。競争心が激しい、攻撃的、せっかち、まじめで完璧主義な人。その上、「人に良く思われたい」「弱みを見せられない」と気もちを隠してしまう性格ならば、要注意です。そのような人は、考えのパターンができてしまっていることが多いので、別の回路を作る必要があります。
「イライラしてきた」と思ったら、自分にとって効果的な言葉を思い浮かべるのです。 たとえば、「まあ、いいか」という言葉。心の中でつぶやくだけで、イライラがスーッとぬけていく気がしませんか。中国語では「ハオハオ(好好)」といいます。『三国志』の中で、司馬徽(しばき)という登場人物がよく唱えていたと記されています。 良い意味で脱力感のある言葉の力を借りて、心を元気な状態に戻しましょう。思うようにならないことがあっても、いつでも物事をポジティブに受け止めることができます。
「ありがとう」の気もちを常に持つ
つらい思いをしている時は、自分が背負っている運命を呪ってしまいがちです。しかし、暗い気もちから抜け出せないでいると、よけいに運が逃げて行ってしまいます。心の切り替えのために、「ありがとう」とつぶやいてみましょう。コツは、感謝する対象をその嫌なことや人にしないこと。「人生に感謝」するのです。心の奥がじわじわと温かくなって、いつのまにか嫌なことまでも気にならなくなります。
まとめ
良いことよりも悪いことに思考が行ってしまう私たち。そんな脳の働きを知っておくだけで、ストレスを上手に回避することができます。イライラしたら、意識的に悪い思考を断ち切りましょう。心と体は密接につながっています。今のあなたの心と体の状態が、将来のあなたを作るのです。せっかくの人生、いつでも明るい心と健康な体で過ごしたいですよね。