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薄毛を招いてしまう悪習慣

薄毛を招いてしまう悪習慣
毛は手のひらと足底、口唇を除いて、ほぼ全身に万遍なく分布しています。当然のことながら、身体の部位によって、太さも長さも違います。頭髪や男の髭は太く長いですが、背中や腹部の毛は、反対に細くて短いのが普通です。 これから話題にする薄毛ですが、乏毛や脱毛によって起きるわけですが、そこには本当に毛がなくなっている状態と、太い毛が細くなっている場合の二通りが考えられます。 これより薄毛の原因を分析し、どのような日常生活を送ればいいのか、また、薄毛になる悪習慣には何があるのかを見て行きましょう。

薄毛の原因を知る前に、毛の生え変わりを知っておきましょう

頭部の毛は、健康な人では一日に0,5ミリ前後成長すると言われています。そして、どの部位に生える毛一本一本にも寿命があります。一本の毛が抜けると、同じ毛穴から新たな毛が再生されます。これの繰り返しが行われることで、私たちの毛の数は一定数を保っています。

そもそも毛には毛根の細胞が分裂、増殖して伸びる成長期があります。この成長期の長さが毛の寿命に関係しています。頭全体には、およそ10万本毛がありますが、一日に50~100本は自然に抜け落ちています。仮に150本を超えるようなことがあると、異常脱毛を疑います。

薄毛の原因は何か?

薄毛を招く悪習慣の前に、なぜ薄毛になるのかその原因を探る必要があります。悪習慣はそれを助長するわけですから、薄毛の原因を知っておくことが大事です。

薄毛の原因には3日前までにつほど挙げられています。

血液循環不良が原因

毛根内部に毛球部がありまして、そこには毛母細胞、毛乳頭細胞、そしてそれらに栄養を運んでいる毛細血管があります。その毛細血管の血流が悪くなると、栄養補給ができなくなるため、そのことが髪の成長が悪くなり、抜けやすくなります。

男性ホルモンが原因

病気とは言えませんが、男性によく見られる壮年性脱毛症というものがあります。早い人では20歳代から見られるようになり、髪の生え際や頭頂部から髪が薄くなります。原因は男性ホルモン影響によるもので、脂っぽい頭皮の上、細くて柔らかい毛、それに抜け毛が見られるようであれば、いわゆる男性脱毛症(AGA)とも言われ、遺伝的要因も無視できません。

脂漏が原因

ようは毛穴が、異常に分泌された皮脂のために塞がれたり、炎症が起きたりすることで、髪が成長し難くなります。

その他にも頭皮緊張説がありますが、これは血流が悪くなって起こることから、血液循環不良と同じと考えることにします。

薄毛の原因が分かったところで、薄毛対策を施せば、何とか改善できる余地もあるのでしょうが、人間って悲しいもので、分かっていてもそうできないのが辛いところです。

それよりも、逆に薄毛を促進するようなことを、平気でする行為を習慣化してしまうのが常です。

つまり、血行循環不良や、脂漏の分泌を助けるような日常生活を送ること―そういう悪習慣に染まってしまいケアを怠る結果、薄毛が進行する事態が続くことになります。

薄毛を招く悪習慣って?

さあ、そこで薄毛を招く悪習慣ですが、これには一体、どういうものがあるのでしょうか。血行不良、脂漏の問題に絡まる行動や行為が関係あるのは必定です。

最近は、あらゆる疾患に生活習慣病が関係していることが言われていますが、実は、薄毛もそうなのです。

例えば、喫煙、過度の飲酒、睡眠不足などはその典型的なもので、交感神経を緊張させる大きな要因になっています。つまり、血行不良を生む大元に関しています。といのも、育毛が活発になるのは、夜の間に副交感神経が優位に立っている時で、そのタイミングにしっかりと睡眠をとれていないと、髪に影響をもたらします。

悪習慣の一番目は喫煙です

ウサギに煙草を吸わせ、耳の毛細血管を顕微鏡で観察します。するとどうでしょうか、血管内の血流が見る見るうちにストップします。これは、ニコチンによる交感神経への刺激が、血管の収縮を引き起こしているからです。

このようなことが、当然人間に身体にも起こるわけで、日常的に喫煙を続けていると、血管は収縮して血流が滞るようになります。頭皮の血管にも同じ現象が発現することで、髪に対して十分な栄養を送れなくなります。

ということで、まずは喫煙を悪習慣の一つとして挙げました。

悪習慣の二番目は過度の飲酒

度が過ぎるのは褒められた試しがありません。ほかならぬ飲酒もそうです。

適度なお酒は、それこそ「百薬の長」と言われるように、身体にとっては血流効果もあるし、ストレス発散効果もあるし、頭皮への酸素や栄養も供給されるので、当然髪の毛にも好影響を及ぼします。

ところが、飲兵衛は適度なお酒というわけにはいきません。ついつい、飲みすぎてしまいます。本人はそれでいいのでしょうが、髪の毛にとってはとんでもないことが起きるのです。

アルコールが肝臓で分解される際に、大量のアミノ酸が消費されます。実は、アミノ酸は育毛には大切な成分で、それが少なくなることは、育毛に影響を与えます。

また、アルコールに分解過程でアセトアルデヒドが生成されるのですが、これが血液中の酸素と栄養を使います。それゆえ、頭皮への酸素、栄養の供給が減少します。

このように、アルコールの多飲は育毛に大いなる影響力があります。

それから、酒の席には脂肪分に満ちた食品が並びます。これもまた、摂りすぎますと血流を阻害するような事態に陥ります。それは即、頭皮への酸素と栄養の不足を意味することになり、育毛にとってはマイナスの状況を作ることになります。

悪習慣の三番目はバランスを欠いた食事

髪の毛はケラチンというたんぱく質が主成分で、シスチン、グルタミン酸、ロイシンなど18種類のたんぱく質が結合しています。それに、髪の毛の生成に必要な鉄分、亜鉛、ビタミン、ミネラルなども有効な働きをしています。

朝食を抜いたり、酒のつまみで脂肪分の多いものばかりを摂ったり、好きなものばかりを口にしたりしていると、結局は栄養のバランスが崩れ、身体全体に影響が出るのは当然ですが、髪の毛にとってもよくありません。薄毛への道を歩むことになります。

悪習慣の四番目はストレスコントロール

薄毛対策の一番の眼目は、とにかく頭皮の血流を守ることです。その点で言えば、ストレスは血流を阻害する働きをします。自律神経(交感神経)が優位に立つと、身体は緊張した状態を作り上げます。いきおい、血流は末端には届かなくなります。当然のことながら、頭皮の毛細血管も収縮し、血流が届きにくくなります。こうなれば毛根に栄養や酸素がいかなくなり、育毛に影響を与えることになります。

こういう時こそストレスコントロールです。少量のアルコールはストレスを発散しますが、どうしたって過度になる傾向が出てきます。発散はアルコールではなく、運動、趣味、そしてマインドコントーロルが大事になります。

特に、嫌なことに遭遇すると逃げたくなりますが、逃げるとそれだけでストレスを感じるようになります。ストレスは逃げては駄目です。逃げても解決しません。そういう状況を作る態度を持つことが悪習慣になるのです。

悪習慣の五番目は頭皮を不潔にすること

髪の成長に影響を与えることの一つに、頭を不潔にすることが挙げられます。頭皮は皮脂の分泌活動が旺盛で、何日も頭を洗わないでいると、頭の皮脂呼吸が阻害されるのと、余分なほこりやフケが毛根を塞ぎ、頭皮が炎症を起こします。血行不良と同じような状態が現出され、育毛に障害が生じます。

ここまで薄毛を招いてしまう悪習慣を縷々述べてきましたが、髪の毛と顔にできる皺は、その人の人生を物語る証なのです。写真を見てください。いい時も、辛い時もあったでしょう。その度々の髪の毛に注目してください。フサフサの髪の毛が、時の流れに合わせるように薄毛になり、人によっては、白髪になったり、ハゲたりしていませんか。

もちろん、ご自分の心がけで薄毛を回避できるのなら、それに越したことはありませんが、自然の流れ、エイジングもそれはそれで、魅力的なものだと思いませんか。『エイジング×薄毛=?』 解答はあなたが出してください。