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仕事ができる人のメモの取り方  

仕事ができる人のメモの取り方   
メモを取ることは「仕事」の基本です。新入社員も、そのスタートは上司の指示をきちんと書き取ることから始まります。メモをとらなければ、叱責されることもあるでしょう。 では、仕事ができる人は、どのようなメモの取り方をするのでしょうか。仕事ができる人のメモの取り方について学んでみましょう。

まず目的を考える

仕事ができる人のひとつの特徴は、「目的合理的」であることです。そして、それはメモの取り方ひとつにも表れます。

そもそも、何のためにメモを取るのでしょうか、そのメモを「どう」するのでしょうか? それはケースによって違うでしょうが、少なくとも言えることは、漫然ととればいいというものではないということです。用途を考えれば、ときには、メモではなく、ボイスレコーダーに録音する、スマホで写真に撮るほうがよいということもあります。

その「メモ」をどう使い、どう仕事につなげるのかを考えること、それがメモの取り方が上手になる方法です。

3つのS

そうした「目的」を踏まえてメモを取るには、以下の3つの「S」を心がけるといいでしょう。

「スピーディー」に

一つ目は「スピーディー」にということです。人の話も、また着想もそうですが、「これ大事だな」と思った瞬間に、それを捉えられるようにしておくことが大切です。メモにおいて大切なことは、スピーディー(Speedy)に取り出し、メモを取るということです。創造性の高い人は、例外なくメモ魔でもあります。上司の指示が飛んできたときに即座に対応できるよう、いつでも、どこでも、すぐに書けるようにしておきましょう。

「シンプル」に

次は、「シンプル」にメモするということです。 メモは、長くなるほど、分かりにくく、活用しにくくなるという特徴もあります。 後ほどあげる、四つのテクニックを使って、できるだけ、気軽に、シンプルに、気負わずにメモを取りましょう。  容易に見返すことのできるメモを目指しましょう。

「システマティック」に

そして、しくみ化、システム化することです(Systematic)。メモをとって終わり、とったらとりっぱなしではなく、できるだけ手間をかけない形で、それをいつでも活用できる状態にまでしておきましょう。 4つのテクニック  メモをとるときの「基本」として、「スピーディー」「シンプル」「システマティック」という3つのSを紹介しました。  

4つのテクニック

次により具体的な、上手にメモを取るための4つのテクニックを紹介します。

キーワード

まずは、漫然とメモをとるのではなく、重要な単語、キーワードをメモするよう意識しましょう。  そもそもすべてをメモするのは不可能です。文章化するのではなく重要な語句をメモします。また「数字」や「固有名詞」も、あとから活用することが多いものです。主語と述語を押さえるなど、ポイントを意識して、メモを取りましょう。

矢印

次に、文章化する代わりに、「矢印」を使って、流れを表現しましょう。さきにあげた「キーワード」を矢印でつなぐイメージになります。因果関係や順番などを表現することができます。ずいぶんラクにメモができることがわかるはずです。

省略・カタカナの使用

また、繰り返し出る人名や固有名詞などは、省略表現を決めておくとラクにメモできます。たとえば佐藤という人名なら、○にサと書くのです。会社名やその他固有名詞も省略が可能です。一文字で表現できない場合でも、難しい漢字については、カタカナで書けば十分です。

記号の活用・色の活用

そして、記号の活用も有効です。ルールを決めて、ラクにメモするために記号を活用します。

やるべきこと(TODO)には□をつけるとか、重要なことは☆とか、緊急は!とか。後で自分に分かれば十分です。また三色ボールペンを使い、色分けをしてメモをとると便利です。通常のメモは黒、自分の感想は青、アクションすべき内容は赤など。あとから見たときに一目で分かり、活用しやすいメモとなります。

まとめ

最後に注意したいことですが、いくらラクにメモするとはいっても、あとで読み返して自分で読めないようでは、何のためのメモかわかりません。活用の際にかえって時間がかかってしまいます。要領よくメモを書き、その分、あとから読み返しやすいメモとしたいものですね。

以上、仕事ができる人が行っている、上手なメモの取り方を紹介しました。メモの取り方に正解はありません。ご自身の目的やアウトプットに合わせた最適なメモの取り方を考えてみたいですね。